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シャケ、サイレント映画のように。

今日は友人の巨匠くん(非・ピンク関係者)と一緒に、シャケの出演作『味見したい人妻たち』を観てきた。
思い出の作品であり、観るのは3年ぶりということもあって楽しみにしていたのだが…

今日行った劇場はピンク専門館としてはきれいな方だと思うが、
完全にガード下なので電車の音がうるさいのがタマに傷。

場内に入ると、前の映画(痴漢電車物)のエンディング。
由美香さんやミタカの柳東史アニキのクレジットが流れていた。
しまった、観ればよかったあ…

続いて5分の休憩になり、2人で席に着く。
軽~くピンクの話をして、『味見~』が始まるのを待った。

ファーストシーンは美術室。ヒロインの女教師を高校生達が写生している。
これからの展開を予感させる意味深なオープニングの最中、
頭上で電車がゴオオオオオオーッ…と通り過ぎていく。

電車の音のせいで聞こえづらいのか、妙に静かに感じる。
音楽とかなかったっけ? 3年ぶりなのでその辺は記憶が曖昧。

シーンが変わって、シャケ演じる司法浪人と橘瑠璃さんのカップル登場。
2人は会話を交わし…

アレ? 口パク?
そこでようやく気づいた。音、出てないよ!

すぐさまオレは巨匠くんに耳打ち。
同時にスクリーンではオレらのカラミが始まるが、橘さんのあえぎ声が・・・聞こえない。
初めて観た巨匠くんも完全に異常を悟った。

しかし。本当に恐ろしいのはここからなのだ。
ここはサラリーマンの街である。従って、土日よりも平日の方が人口が多い。
今日も平日の午後3時の回にも関わらず、劇場内には40人ぐらいの観客がいた。

ところが、音が出てないにも関わらず、その40人の観客が誰一人として微動だにしないのである。
全員がサイレントのカラミをただただ見つめている。

オレと巨匠くん、「なんで誰も何にも言わないの?」と愕然。
普通の映画館でこんな上映トラブルに遭遇したことは何度もあるが、
必ず観客が騒いで従業員に言うなりしていた。

結局、劇場の人に言いに行ったのは巨匠くんだった。
そりゃそうだ。彼は金を払って映画を観に来ているのである。

やがて、音は出た。
フツーの劇場なら映写をいったん止め、お詫びのアナウンスをして最初からもう一度始めるところだ。
だけどここではやっぱりそんなことはなく、何事もなかったかのように映写が続けられた。
その間、40人の観客は一切ノーリアクション。

今更ながら、いや前から判っていたのだが、
ピンク映画の音があろうがなかろうが、観客にも劇場にも関係ないということを体感させられた出来事だった。
ここには誰も映画を観に来ていないのだ。

巨匠くんは『味見~』のことを「面白い」と評価していた。
そんな彼に、万全の状態で観てもらえなかったのが本当に残念だった。

この映画はソフト化されていない。される予定もない。
観る人が観れば良さが判る作品なのに…
監督がビデオをくれるらしいので巨匠くんにはまた観てもらう機会もあるかもしれないが、
もしなかなか会えない友達だったら、オレは一生自分の出た作品をちゃんとした形では観てもらえないのか?

もちろん頭では判っていたことなのだけど、実際に肌で感じて、こみ上げてくるこの気持ちは何だろう。

オレはイヤだ。こんなの許せない。
だからと言って「もうピンク映画には出ない」とか、そんな短絡的なことは言わない。(まだ言わない)
でもいつかはここから出ていくだろう。

オレらみんながちょっとずつ有名になって、いろんなフィールドで活躍していけば、
過去にやってきたことが間違いではなかったと証明され光が当たる時が来るかも知れない。
それを生きてるうちにやらなければ。
やらなければ。

ああ本当に涙が出そうだ。
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